スペシャル
アフレコ取材レポート♪
――キャラクターを演じてみての感想をお聞かせください。
カナタ役:金元寿子さん
私はこうした大きな役は初めてだったので、最初のアフレコは凄く緊張しながら臨みました。今回は2話の収録で、皆さんに助けていただいて、リラックスして収録することができました。
カナタは天然なのかなと思っていたのですが、クレハを見る目が妹を見ているような感じだったので、意外としっかりしているなと気づきました。
リオ役:小林ゆうさん
私も1話の収録のときは凄く緊張しました。今日は2話のアフレコだったのですが、良い緊張感の中で収録をすることができました。今回は1121小隊の5人だけのアフレコということで、さらに絆が深まり温かで穏やかな時間になって嬉しかったです。今回、私はリオさんという、カナタさんの先輩にあたるラッパ手の役を演じさせて頂きます。
リオさんは凄く男っぽく、ぶっきらぼうな話し方をするのですが、見た目は美人でスタイルが良くて素敵な人です。今回2話を演じて、新たなリオさんの素敵な表情を見ることができて、その意外性にさらに虜になりました。リオさんは本当に魅力的で、さまざまな場面で色々な顔を見せてくださいます。同性から見ても、かっこよくて素敵な人です。もっとリオのことを知っていきたいです。
フィリシア役:遠藤綾さん
5人の中では一番お姉さんで、お母さん的存在で、でも時には厳しいというキャラクター設定があるのですが、1話2話の段階では、割とのほほんとしています。他の人よりもお姉さんで大人だからかもしれませんが、一番ゆっくりと時間が流れている印象を受けました。
これからもっとドラマが進んでいくと、フィリシアの本当の気持ち・本当の思いが出てくるのではないかなと思います。今は新しく入ってきたカナちゃんを見守りつつ、穏やかに過ごしているところです。
クレハ役:喜多村英梨さん
実はクレハが5人の中で一番年下なのですが、しっかりしようと頑張っている愛すべき子供という感じです。
ゆっくり時が流れるフィリシア、カナタも結構ホヤッとしているところがあり、ノエルにいたっては一時停止状態で(笑)ほんわりしている人たちの中で、多分クレハが一番早く時が流れていて、良い意味で隊を引っ張っていける攻撃的なところもあるんじゃないかなと思って1話のアフレコに臨ませていただきました。
2話では早くもクレハにスポットが当たるお話があるのですが、やはり良い意味で愛せるかませ犬なんですよ(笑)。自分と同じ立ち位置のカナタにライバル心が芽生えたり、リオのことが好きなので“新参者がリオの周りをウロチョロしちゃって”的な子供らしい可愛い面もあり「私のリオさん取らないで」と突っかかっていってしまうところが、演じていて大変ではあったのですが、やりがいも凄くあって、クレハの魅力的なところなのではないかと2話で気づかせていただきました。今後の展開も損な役回りではなく、皆の中で愛される一番小さな子というところでやっていきたいなと思います。クレハの今後が気になります。
ノエル役:悠木碧さん
喜多村さんも仰っていましたが、ノエルは一時停止しているキャラクターなんです。でも、彼女の一時停止は凄く愛しいというか、大切な役回りとして一時停止しているのかなと感じています。小説も文字だらけで空白がないと大変だと思うので、その空白の部分を彼女が担っているのではないかと2話を演じて感じました。
無口であまり台詞がないというのは、一般的に良い印象ではないかもしれないのですが、そんなことはなくて、彼女が無言で存在していることによって、作品に立体感が出て、世界には色々な人がいるんだ、ということをこの1121小隊の5人を通して感じてもらえるのではないかなと思います。
色々可愛い部分もあったりボソッと言った言葉が意外と重かったりするのですが、今日は笑うシーンがあって苦戦しました。もっとノエルと仲良くなれたら良いなと思っています。
――キャラクターを演じる際に気をつけている点、演じる難しさ・楽しさをお聞かせください。
金元さん
カナタは感動したり、ときめいたり落ち込んだり、と感情がコロコロ変わるのですが、カナタが感動しているところを、見ていただいている方にも感動が伝わるように気をつけています。
5人にとっては温かい場所なのですが、軍隊というちょっと特殊な場所に入ったことによって、カナタがこれからどう変わっていくのか?と思いながら演じようと思っています。
小林さん
1話で感じたのですが、私がリオさんを演じている時、カナタさんに対して優しい感じになってしまう時があったので、優しくなりすぎないように気をつけています。
リオさんは魅力がいっぱいの方なので、演じさせて頂いていると私自身、初めての世界へ連れて行かれてしまいます。それくらい魅力的な方です。1話ずつ見ていただいてリオさんをどんどん知っていただきたいと思います。そして、リオさんは見ているだけで麗しくて凄く素敵な方なので目の保養になります(一同笑)。あっ!リオさんだけじゃないですよ、皆さんそれぞれ保養になります。格好良い女性で、軍服姿も「リオさんこうやって着てらっしゃるのね」という、軍服スタイルも流行って欲しいです(一同笑)。
2話では「えっ!リオさんそんなところをお持ちでいらっしゃるの?」とリオさんの意外な一面がありましたので注目していただけたら嬉しいです。
遠藤さん
フィリシア以外の4人の女の子はとても多感な年齢・・・・、年齢的に言えばフィリシアも多感な年齢なのですが、そこはお姉さんポジションということで。多感な少女達に余計な不安を与えないように接したいなと思っています。厳しく言うところはもちろん厳しく言うのですが、基本的には常に柔らかく優しいお姉さんで、頼ってもらえるように役を作っていきたいと思っています。
喜多村さん
クレハはやっぱり嫌味にならないテンションが命だなと思っています。物腰は強い子なのですが、やっぱりカナタを初めとする皆がクレハのことを「キャンキャン言っているけど子犬の様で可愛いな」といったところで彼女も隊の中で自由に動き回っているのではないかと、今回の2話を収録して気づいたところがたくさんありました。
今後、色々な問題が起こる中で、一番乗りでクレハが「私が私が、キャンキャン」と言ってくるはずなので、そういったところで視聴者にも楽しんでいただけたら良いなと思っています。元気の出るキャラクターなので、そこはクレハのアイデンティティーとして守っていけたら良いなと思っています。
悠木さん
ノエルを演じていて、無口だけど存在感を出す演技というのは凄く難しいなと改めて感じています。台詞がないと彼女とのコミュニケーションが取れないですし、どんなことを考えているのか表情もないので読みづらいのですが、彼女もきっと思いを伝えたくない訳ではないと思うので、彼女が考えていることを分かってあげたいと思っています。
――作品の見所についてお聞かせください。
金元さん
背景や街の人々も凄く細かく描かれていて、スペインのクエンカという街がモデルになっているのですが、雑誌を見て個人的に調べてみると似たような橋や建物があって、世界観が凄く綺麗だなと思いました。
小林さん
イベントに出演させていただいたときに初めて映像を見させていただいて、街の皆さんがお買い物をしているところなど凄く賑わっているシーンを拝見したのですが、情緒があって、物悲しさ切なさを感じて、音楽と絵だけで台詞が入っていないシーンでも気持ちをキュンとさせる色彩美もあって、まだアフレコの前だったのですが作品の世界に一瞬に誘い招き入れてくれる力を持っているなと思いました。
軍隊を舞台にしていますし、凄く象徴的なものがたくさん出てきますが、アフレコが始まってからは、それをいい意味で裏切ってくれる明るさや華やかさ、女の子の賑やかさみたいなものもあって、凄く素敵なバランスだったので、そういったところも凄く見所だと思います。色々な角度から楽しんでいただけると思います。
遠藤さん
オーディションをするときに頂いた原稿が最初の出会いだったのですが、台詞の原稿もそうですし、世界観のあらすじ・ストーリー設定に凄く惹かれました。アフレコが始まってみて、まさかこんなに女の子の日常が描かれているとは思いませんでした。
公式に出ている設定以外の部分も描かれていて、世界観とキャラクターがこんなにマッチするのだなと思ったので、ぜひ楽しんでいただければと思いました。
喜多村さん
視覚的なものと物語の設定というところで、凄く丹念に作り込まれているというところに魅力を感じているというのは皆同じ意見で、やはりそこに尽きると思います。
物凄い量の設定資料を頂きまして、キャラクターの設定も凄く細かくて個々がこの舞台でどう絡んでいくのか、というところまで綿密に練られていました。
1話のアフレコに臨んだときも、動いている木々や石垣、街の建物の窓にしてもひとつひとつが描きこまれていて、自分はその土地に行ったことはないですけど、見ていてそこの匂い・風が伝わってくるようなビジョンを目指しているのではないかなと感じたので、見ていただいている方にそういった視覚的なモノや雰囲気など色々なものを伝えていけるところが魅力かなと思います。
絵から力を貰いましたので、私達もそれに負けないように声を吹き込んでいきたいと思いました。
悠木さん
たとえば画面に映っているのは1121小隊の人たちかもしれないですが、そこ以外にも色々な人たちが生活をしていて、最終的にアニメになったものでは別に生活をしている人たちがいる、世界が立体的というか壮大なので見ているだけでその世界にのめり込んで、その世界で生きている気分になります。
ノエルの立場的には“タケミカヅチ”という機械があるのですが、それが直っていく過程を見ていただければと思います。
――番組を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
金元さん
私はこのような大きな作品と大きな役を頂くのが初めてで、本当に嬉しく思っています。想像では現場はもっと怖いものかなと思っていました(笑)。やはり緊張はするのですが、皆さん優しく温かく助けてくださり、これからカナタと一緒に成長していけたらと思っています。
キャラクター5人の関係が家庭のようであり、学校のようでもあり不思議な温かさがあって、見ていただいた方にもホッとして温かくなっていただければと思っています。そういう作品になるように私も頑張ろうと思っています。よろしくお願いします。
小林さん
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』はオリジナルアニメーション作品です。視聴者の方がどんな作品でどんなキャラクターが出てきてどんなお話になっていくのかなど、楽しみにしてくださっていたら良いなと私自身『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』のファンの一人として思っています。
スタッフ様もキャスト様も一丸となって情熱を持ってオリジナルアニメーションを作っていますので、凄く期待していただいて、その期待にお応えできるように私もリオと向かい合って一生懸命頑張って演じさせていただきたいと思っています。どうか皆様『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』にチャンネルを合わせてください。よろしくお願い致します。
遠藤さん
まったくその通りです。チャンネルをぜひとも(笑)。フィリシアの目線になっているからかもしれないのですが、皆堪らなく可愛くてその中でもカナちゃんが凄く気になります。フィリシア役としても、フィリシアとしても他の皆がどうなっていくのか個人的にとても楽しみです。
舞台は軍隊なので軍隊の用語が出てきますが、でもそれ以外を見ると割と女の子同士の日常の会話という印象があるので、皆さんも堅苦しく考えずに普通の学園モノみたいな感じのノリで見ていただいても面白いと思います。ぜひ『アニメノチカラ』のチカラになってください。よろしくお願いします。
喜多村さん
この作品は女の子たちで彩られていくということで、華やかさやコミカルなところもあり、見ている方が「可愛いな、愛でてあげたいな」と胸がキュンとなるような名シーンがたくさん出てくると思います。世界観もとても素敵で、時間がゆっくり流れていくところが作品の色なので、皆さんもぜひ見ていただいてほっこりしていただければと思います。そして、今後のリオさまとカナタ、そしてクレハの三角関係といった中でのクレハちゃんにも皆さん期待して欲しいです。よろしくお願いします。
悠木さん
作品を見て頂いたら、きっと作品にワープしたように思えると思いますので、ぜひチャンネルを合わせてください(笑)。合わせてくださればきっと感じたことのない世界観や、自分達の残している文化や、未来に対して伝えたい思いが作品にたくさん詰まっていると感じてもらえるのではないかなと思います。皆さんの心に残るような作品にしていければと思いますので、ぜひ見てください。
ありがとうございました!