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「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」スペイン・ロケハンレポート

今より遥か遠い未来、けれど文明は19世紀くらいにまで後退した世界―――
作品の舞台は、架空の国・ヘルベチア共和国にあるセーズという名の小さな街です。
この街は、スペインの中央に位置する歴史的城壁都市・クエンカをモチーフに創られています。
今年3月、スタッフは現地でロケハンを行いました。
甲斐政俊氏による美術ボード <第1121小隊が駐屯する時告げ砦>
甲斐政俊氏による美術ボード <第1121小隊が駐屯する時告げ砦>
第1121小隊が駐屯する“時告げ砦”。
設定のモデルとなったのは、クエンカにあるアラルコン要塞と旧市街の国営ホテル(パラドール)。
アラルコン要塞アラルコン要塞
アラルコン要塞
青木智由紀氏による美術設定<時告げ砦の時計塔>
青木智由紀氏による美術設定<時告げ砦の時計塔>
ロケハン初日、最初に訪れたアラルコン要塞。8世紀の建造物で、イスラムの影響が色濃く残っています。 あいにくの雨でしたが、このすばらしい景観にスタッフ一同テンション上がりまくりでした。
Parador de Cuenca(クエンカ旧市街のパラドール)
Parador de Cuenca(クエンカ旧市街のパラドール)
スペインには、パラドールとよばれる宮殿などを改装した国営ホテルが数多くあります。
旧市街にあるパラドールは、16世紀に建てられたサン・パブロ修道院を改装したもので、作品では、建物だけでなく、家具や内装なども参考にしています。

パラドールの廊下
パラドールの廊下
青木智由紀氏による美術設定<時告げ砦の廊下>
青木智由紀氏による美術設定<時告げ砦の廊下>
パラドールの中庭
パラドールの中庭
甲斐政俊氏による美術ボード<時告げ砦の中庭>
甲斐政俊氏による美術ボード<時告げ砦の中庭>
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の原作者名は“Paradores”。「パラドーレス」と読み、Parador(パラドール)の複数形です。スタッフが宿泊したこのホテルから、たくさんのアイディアが生まれ、そしてこの場所が物語の中心舞台となることにちなんで名付けました。

クエンカの街クエンカの街 クエンカの街
クエンカの街
巨大な断崖の上に位置するクエンカの街。かつてこの絶壁が、敵の侵入を阻む要塞となっていました。

夜はライトアップされ、何とも幻想的……
夜はライトアップされ、何とも幻想的……
ロケハン最終日の朝には、雪が降りました
ロケハン最終日の朝には、雪が降りました。

クエンカの街
ロケハンメンバー、右からシリーズ構成の吉野弘幸氏、神戸守監督、A-1ピクチャーズの清水暁プロデューサー、美術設計の青木智由紀氏、美術監督の甲斐政俊氏、アニプレックスの横山朱子プロデューサー。
そして、現地ではコーディネーターの出村裕子さんと宮岡由希子さんに大変お世話になりました。

Vol.2に続く…

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